ステージ1 出会いの地 デュナン
ある朝、ボクが目を覚ました場所は…いつものボロアパートではなく、まったく見知らぬ土地だった。災厄に見舞われて荒廃した世界ではなく、ただただ自然の広がる平和な世界…ボクが今まで見たことのない世界だった。肉体を失い、昨日まで義体で生活していたボクだったが、今は事故に遭う以前のままの変わらぬ体がある。いったいボクの身に何が起こったんだろうか?
ツナマヨ 「…………ん……んん…?」
ツナマヨ 「………あれ? ………え? え!?」
ツナマヨ 「……こ……ここ…ドコ!?」
ツナマヨ 「……農村? …誰もいないけど…農村だよな…?」
ツナマヨ 「トーキョーN◎VAには農村なんてあるはずないし…じゃあ、ここはドコなんだ?」
ツナマヨ 「って…うぉ!! ぼ、ボク…体があるっ!!」
ツナマヨ 「は…はは…はははは!! 箱じゃない!! やったっ!! やったー!!」
ツナマヨ 「しかも自由だ!! 見たところアイツもいないし!! 夢みたいだ!!」
ツナマヨ 「……………夢じゃないよな…?」
ツナマヨ 「………イテテテテ!! 夢じゃなかった!!」
ツナマヨ 「いつものボクだったら、見知らぬ土地で自由になってもしょうがないとか言うんだろうけど…」
ツナマヨ 「もうそんなこと考えないぞ! やっと手に入れたボクの自由だ! ここがどこだろうと関係ない、思いっきり満喫してやるっ!」
ツナマヨ 「とは言ったものの…さぁて…まずはどうしよっかなぁ?」
ツナマヨ 「ん? あっちから人の声が聞こえたような…」
ツナマヨ 「他に当てもないし…行ってみるか。ついでにこの土地の話とかも聞かせてもらおうっと。」
ゴリガン 「この村にもセプターはおらんようだ…」
ゴリガン 「力あるセプターを探してはや1ヶ月…何の手がかりもつかめないとは…このゴリガンも、もうろくしたものよ…」
ライバーン 「見つけたぜ、ゴリガン!」
ゴリガン 「ライバーン! またおぬしかっ!」
ライバーン 「お前さんの首には賞金がかかっているんでな。賞金稼ぎの俺様としちゃ、見逃すわけにゃいかね〜ってわけさ。」
ゴリガン 「こ、こんなところで…もはや、こやつと戦えるほどの魔力は残っておらん……カルドラ様、申し訳ありません。任務は失敗のようです…」
ツナマヨ 「あの〜…すいませ〜ん。」
ライバーン 「なんだ、お前は?」
ツナマヨ 「いや、ちょっとこの辺のことを聞かせてもらおうかな〜って…」
ゴリガン 「この気は…そなたもセプターですな! た、助けてくだされ!」
ツナマヨ 「へ? 何言ってんのアンタ…って、うわぁぁぁぁ!! 杖が立って喋ってるっ!!」
ライバーン 「こいつもセプターだと!?」
ツナマヨ 「ちょっと待ってよ! セプターってなんだよ!? ボクはそんなの知らないぞ!」
ライバーン 「フッ! そうだとしても俺様に関わるのはやめときな。俺様はソルタリアで最強のカードハンターだ。お前のかなうような相手じゃない。
とっとと消えた方が身のためだぜ!」
ツナマヨ 「…待ってくれ!! ボクにはアンタたちが何言ってるのか全然わかんないんだけど!?」
ゴリガン 「私がこやつに倒されるようなことになれば、宇宙は破滅してしまうのです! どうか…!」
ツナマヨ 「……っ! え…なんだコレ…カード? なんでボクがこんなの持ってるんだ!?」
ライバーン 「お前…俺様とやろうっていうのか?」
ツナマヨ 「へ? い、いやいやいや!! ないないない!! そんな気全然ないから!!」
ライバーン 「いいだろう…名乗りな。記念に聞いておいてやるぜ。」
ツナマヨ 「名前の前にボクの話を聞けよ! ボクはお前と何かするつもりなんてこれっぽっちも…」
ライバーン 「………………。そうか、ツナマヨってえのか。」
ツナマヨ 「まだ名乗ってないだろ!! ってか、ボクの名前はリッキーだよ!!」
ライバーン 「なるほど、お前もカードを集めて旅してるってわけかい。」
ツナマヨ 「してないよ!! 見当違いなことばっか言うのやめろ!!」
ライバーン 「しかしな、ツナマヨよ…」
ツナマヨ 「スルーもやめろー!!」
ライバーン 「俺様の前に立ちふさがるヤツは単なるターゲットに過ぎん! 俺様に出会ったことを後悔させてやるぜっ!」
ツナマヨ 「もうすでに後悔してるよ!! 何ゴキゲンにポーズ決めてんだよ!! 人の話を聞けー!!
22ラウンドで勝利。5456G 対 2482G
ゴリガン 「やりましたな、ツナマヨ殿! 完ぺきな勝利ですぞ!」
ツナマヨ 「ハァ…ハァ…勝った…の? ボク…」
ライバーン 「こいつの力は…!? いや、俺様がカードの出し惜しみをし過ぎただけだ! ツナマヨ! これが俺様の実力だと思うなよ。今日は見逃
してやるぜ…あばよ!」
ツナマヨ 「騒がしいヤツだなぁ…」
ゴリガン 「ありがとうございました。ライバーンのやつ、口ほどにも無い相手でしたな。」
ツナマヨ 「…………。 (必死の形相で命乞いしていたヤツがよくもまぁ…)」
ゴリガン 「これで私も、またセプター探しの旅を続けられるというもの…」
ツナマヨ 「うん、よかったね。それじゃ! (なんかこいつキモい! 早く遠くに行こうっと!)」
ゴリガン 「いや、待てよ…」
ツナマヨ 「…!!」
ゴリガン 「そうか!!」
ツナマヨ 「うわっ!! こっちに戻ってきた!!」
ゴリガン 「ツナマヨ殿、先ほどの戦いぶり。そして、あなたから感じられる強力な気…あなたこそ、私が探していたセプターに違いありません!」
ツナマヨ 「ちょ、ちょ、近い近い! もうちょっと離れてよ!」
ゴリガン 「どうか、私に力をお貸しくだされ! この宇宙を救えるのは、あなたしかおりません!」
ツナマヨ 「知るかよそんなの! どっか行けー!!」
この電波はゴリガン。なんか神様の命令で別の世界からやってきたんだって。神様は、この世界に全宇宙の支配を企む悪いセプター(カード使い)…ジェミナイってヤツが現れるって予言したらしい。ジェミナイがセプターの頂点に立ち、望みを叶える前に何とかして見つけ出し、倒さなきゃならないらしい。んで、このDQNはその役目を全部ボクに押し付けようって魂胆だ。「あなたならきっとできます。」とか気休めばっかり。断って逃げようとしたら鬼のような形相で睨んでくるし…結局ボクは、どの世界で何をやろうとしても周りの暴走に巻き込まれて流される運命にあるらしい…
こうして、全宇宙を救うボクの旅が…半強制的に始まったのだった。
入手カード
ボジャノーイ
ムジナ
レーシィ
パウダーイーター
サラマンダー
ヘルハウンド
パイレート
ナイトシールド
バトルアックス
IN(4)
ヘルハウンド
レーシィ
ナイトシールド
バトルアックス
OUT(4)
ゴブリン×2
ウルフ
キュアー
『ボジャノーイ』を手に入れても素直に喜べないこの現実が悲しいです(笑) まだ序盤だし、苦戦することもなさそうなので、このままダムウッドの森へと進みます。