ステージ7 賢者の島 ダーハン
寄り道をして、気分もスッキリしたはずだったんだが…あんまりにも遠い距離を旅させられたためにボクの心は再び荒廃し始めていた。そしてやっとダーハンに着いたと思ったら、そこは人の気配がまったくしない孤島だった。このジジィ…もしこれで無駄足だったら、今度こそ
シャッターのカードで叩き壊してやる!!
ツナマヨ
「おい、本当にこんなところに人が住んでるのか?」
アルダ
「おや、こんな辺鄙な島に訪問者とはめずらしい。」
ツナマヨ
「
うわっ! 住んでた!
」
ゴリガン
「あなたが賢者アルダ殿ですな。」
アルダ
「ええ、そうです…私に何か?」
ゴリガン
「実は、アトラ山のルシエン殿が何者かに強力な呪いをかけられてしまったのです。我々はそれを解く方法をうかがいに参りました。」
アルダ
「なるほど…ルシエンにも解くことができない呪いですか…」
ツナマヨ
「やっぱり…解くのは難しいのか?」
アルダ
「しかし、どんな呪いにも必ず解く方法は存在します。」
ツナマヨ
「じゃあ、アンタは呪いを解く方法を知ってるんだな!?」
アルダ
「私の持つ『イレイジャー』のカードとラビド村に産する『虹のかけら』を使えばどんな呪いでも消すことができるでしょう。」
ゴリガン
「では、その『イレイジャー』をいただけると…?」
アルダ
「ええ、差し上げましょう。」
ツナマヨ
「やったな、これであの人の呪いは解けるぞ!
命拾いしたな、ゴリガン!
」
アルダ
「しかし、この島に来たからには、私の流儀はご存知なのでしょうな。」
ツナマヨ
「へ?」
ゴリガン
「流儀?」
アルダ
「私に望みを聞いて欲しいセプターは、戦いで私を倒さねばなりません…これが私の流儀です。」
ゴリガン
「なんですと!」
ツナマヨ
「おいおい、マジかよ!」
ゴリガン
「そんな話は聞いておりませんぞ! 我々はただ…」
レオ
「やはりここにいたか。ツナマヨ…世界を滅ぼすセプターめ!」
ツナマヨ
「なんだと!?」
ゴリガン
「おぬしは…レオ!! 世界を滅ぼすセプターだと!? どういうことだ!」
レオ
「俺は技をみがくため、ある人の元に修行に行った。そして、そこで聞いたんだ…ツナマヨ、貴様が世界を滅ぼすセプターだということを!」
ゴリガン
「なんだと…!?」
レオ
「妹のため、そして世界のため俺は貴様を倒す!」
ツナマヨ
「…このっ!!」
ゴリガン
「待て、おぬしは思い違いをしている…」
アルダ
「ツナマヨ、あなたは色々と複雑な事情をお持ちのようだ。」
ツナマヨ
「待ってくれ! ボクは何も…」
アルダ
「真実を知るためにも、やはり戦うしかないようです。レオとやら、あなたとも…」
レオ
「お前と戦う理由は無いが俺に挑むというなら、受けて立つ。」
ゴリガン
「ツナマヨ殿……よいのですか? 何の理解も得られぬままこの二人と戦わねばならぬというのは…」
ツナマヨ
「…やるしかないだろ。このまま誤解されてたんじゃ、ボクだって悔しい。」
アルダ
「セプターは戦ってこそ真に理解し合える。さあ、よろしければ、始めましょう。」
ツナマヨ
「下がってろよ。大丈夫だ、ボクは絶対に負けやしないさ!」
42ラウンドで勝利。20054G 対 565G 対 487G
レオ
「だめだ…俺の今の力ではツナマヨは倒せない…せめてクレアの身体が朽ち果てる前に復讐を果たしてやりたかった…」
ゴリガン
「クレアの身体? レオよ、おぬしの妹は死んだのではなかったのか?」
レオ
「ああ、死んだよ! 呼吸も心臓もすでに止まっている! …見た目だけは眠っているようにしか見えないが…」
ゴリガン
「レオ…もしかすると、それは死んだわけではなく強力なマヒの呪いかもしれんぞ…」
ツナマヨ
「呪い…ってことは…?」
ゴリガン
「だとすれば助かるかもしれん…例えば、『イレイジャー』を使えばあるいは…」
レオ
「クレアが…助かる?」
ゴリガン
「しかし、『イレイジャー』は…」
ツナマヨ
「…………そうか…コレを使えば、助かるかもしれないんだな?」
ゴリガン
「何ですと、ツナマヨ殿!? まさか…我々が得た『イレイジャー』をレオに与える気では!?」
ツナマヨ
「…………ゴメン、ゴリガン…」
レオ
「ツナマヨ!?」
ツナマヨ
「…ホラ、早く持って行ってやれよ。」
ゴリガン
「それはなりません! 我々にはやりとげねばならぬことがあります。」
ツナマヨ
「わかってるよ…でも…だからって見捨てろってのかよ!」
ゴリガン
「この者の妹を救っても、宇宙が滅びてしまっては意味が無いのですぞ!」
ツナマヨ
「平和な世界を創るために、誰かが傷つくなんてこと…あっちゃならないんだ。アイツはそう言ってた。…ボクもそう思う…目の前の小さな命
1つ救えずに、宇宙なんて守れるもんか!」
アルダ
「はっはっは…二人とも、合格です。」
ツナマヨ
「………はい?」
ゴリガン
「合格…!?」
アルダ
「私の流儀の話、あれはウソです。私は、戦いの中であなた方の本当の心を知りたかっただけなのです。そして、あなた方は私の試練に合
格した。」
ゴリガン
「では…『イレイジャー』を…?」
アルダ
「ええ、どちらにも差し上げましょう。あなた方は良いセプターらしい。」
レオ
「…………。」
ツナマヨ
「………テメェ……
2枚持ってんなら最初っから素直に渡せェェェェ!!
」
正直、アレが試験だとわかった時は
顔から火が出るくらいに恥ずかしかった…
まぁ、おかげでレオの誤解も解け、お互いに打ち解けることができたから結果オーライかな? 故郷に帰って妹を治した後、今度は仲間として再び会おうと約束して別れた。……そして、
その一部始終をアルダのオッサンに眺められていた…
この人、全部お見通しみたいな目つきしててなんか苦手だなぁ…
それはそうと、レオに、いったい誰がボクのことを…『世界を滅ぼす悪のセプター』だなんて言っていたのか訪ねたところ、バルベリトという名前が出てきた。コイツはかつて、ルシエンさんやこのアルダってオッサンと一緒に三賢者と呼ばれていたセプターで、今はジェム教団のトップに君臨しているらしい。こいつは最近、力を持つセプターを教団に無理矢理加え、逆らうやつは排除しているようだ。ボクが世界を滅ぼすセプターだって吹き込んでいるのもコイツらしい。ゴリガンはコイツがジェミナイなんじゃないかって言ってたけど…どうなんだろう? ボクはなんか…よくわからないけど、なんとなくコイツじゃない気がする。
入手カード
イレイジャー
ドモボーイ
ウェザリング
メデューサ
アイスストーム
インフルエンス
デスペアー
ガスクラウド
パイロドレイク
ヘルハウンド
ワーボア
トライアンフ
フライ
IN(4)
ガスクラウド
パイロドレイク
ヘルハウンド×2
OUT(4)
コボルド×2
ラーバワーム
ラルバ
圧勝したものの、PLの視点から見るとCPUのブックがずいぶんと強くなっているのがわかります。寄せ集めのこちらのブック構成に対して、向こうは同名カードを複数枚積んだバランスのいいブックを使用しています。今後、少々分が悪くなりそうです。でもまぁ、今回の賞品はなかなか良いカードが手に入ったんで、このままアトラ山の聖堂に戻ることにします。
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