ステージ12 錬金術師の館




 
ボク達は、マルセスブルクの遥か北にある「天空の祭壇」を目指す旅を始めた。今までは棒っきれと二人旅だったけど、今ではセレナとレオを加えた四人で旅をしている。おかげで結構賑やかだ。たまにはこういうのもいいかな。

マルセスブルク城を出発してから何日かが経った。今日も朝早くに街道沿いの宿を出発して、北へと歩いていたんだけど…なんだか急に雲行きが悪くなってきた。





セレナ 「あ、雨だ!」


レオ 「この調子じゃ、ひどくなりそうだぞ。」


ゴリガン 「参りましたな…近場に雨宿りできそうな所は…」


ツナマヨ 「山ん中だぞ…そんな簡単に見つかるワケな…」


セレナ 「あっ、見て! あのがけの上にお屋敷があるわ。」


ツナマヨ 「見つかっちゃうのかよ!?


ゴリガン 「どれどれ……うッ!」


レオ 「怪しい屋敷だな…嫌な予感がするぜ。」


ゴリガン 「確かに…これは、昨夜の宿まで引き返した方が良いと思うが…」


セレナ 「嫌よっ! 戻るのにどれだけかかると思ってるの? 服がびしょぬれになっちゃうわ!」


レオ 「ワガママなやつだな…これでよく『ツナマヨを助ける』なんて言えたもんだ。」


セレナ 「聞こえないもんね。」


ツナマヨ 「まぁ、昨夜の宿まで戻ってもびしょびしょになるんだから、先に進んだ方がいいんだろうけど…うーん…」


セレナ 「まったく、みんな怖がりなのよ。あんなお屋敷、たいしたことないじゃない。大丈夫よ。」


レオ 「怖がっているんじゃない。やっかいなことが起こる予感がすると言ってるんだ。」


セレナ 「ねぇツナマヨ。みんなああ言うけど、平気よね? あなたが行くって言えば、みんなついてくるし何が起こっても怖くないわ。」


ツナマヨ 「…確かに…コーポ大往生の方が5億倍不気味で恐ろしかったから、今さらこのぐらい平気だけど…」


ゴリガン 「一度言い出したら聞かんな…しかたない…ここはツナマヨ殿ニ決めていただきましょう。どうしますかな?」


ツナマヨ 「うーん…ボクも濡れるのはイヤだな…しょうがない、あのお屋敷に入れてもらおう。」











セレナ 「間一髪ね。どしゃ降りになったわ。」


ゴリガン 「ごめんください。勝手に上がらせてもらいましたぞ。どなたかおらぬか?」


レオ 「なんだこの屋敷は? 異様な道具がたくさん並んでいる…」


セレナ 「おもしろいわね。何に使うのかしら。」


レオ 「……!!」


ツナマヨ 「…ん? レオ、どうかした?」


レオ 「ツナマヨ、何かこれに似たようなものを以前に見たことがあるような気がしないか?」


ゴリガン 「ツナマヨ殿、何か知っておるのですか?」


ツナマヨ 「…え? いや…こういうの見慣れてるから…ボクの口からはなんとも…」


ゴリガン 「…ハッ! そういえば、この機械は…」


モロック 「なんだなんだ、騒々しい! わしの研究所に何か用か!」


セレナ 「あっ! あなたは…」


レオ 「やはりな…」


セレナ 「マッド錬金術師、モロック!」


モロック 「その呼び名はやめんかっ!」


ツナマヨ 「…って、バカかボクは…こっちの世界で機械なんて、1回しか見たことないだろう…」


モロック 「あーっ! お前らはコロシアムの大会で散々わしをバカにしたやつら!」


ゴリガン 「す、すまん。こやつらも悪気があったわけではないのだ。だから、その…」


ツナマヨ 「っていうか、レオが散々悪口言っただけだろ? どうしてボクらまで…」


セレナ 「ねぇ、雨が止むまでここで休ませてもらえないかしら?」


モロック 「なんだと〜?」


ツナマヨ 「……あぁ……もう典型的なお断りパターンだ……


モロック 「なぜわしが、お前らのような失敬なやつらをわしの大切な研究所に泊めてやらねばならんのだ?」


ツナマヨ 「やっぱり!」


セレナ 「そんな、ささいなことを根に持たなくてもいいじゃない。」


ツナマヨ 「…些細なことかどうかはお前が決めることじゃないだろう…」


セレナ 「レオ、あなたも謝ってよ。そうじゃないと雨宿りできないわよ。」


レオ 「嫌だね。俺は最初からここに来たくは無かったんだ。帰ろうぜ。」


セレナ 「え〜っ! せっかくここまで来たのに戻るなんて嫌よっ!」


ゴリガン 「しかたなかろう。屋敷の主がああ言っておるのだから。」


ツナマヨ 「…確かに…」


ゴリガン 「それに、モロックの屋敷に一晩泊まるハメになどなったら、何が起こるか分からんからな。」


ツナマヨ 「…………確かに…


モロック 「人聞きの悪いことを……いや…待てよ…」


ツナマヨ 「…………?」


モロック 「そうだ、ここに泊めてやってもよいぞ。」


セレナ 「えっ! 本当!?」


ツナマヨ 「ぬか喜びするなよ。こういう時は大抵キッツイ条件が…」


モロック 「ただし、条件がある。」


ツナマヨ 「ほらねー!!」


モロック 「わしとここで1対1の勝負をするのだ。そちらが勝てば、ここで自由に過ごすが良い。」


ツナマヨ 「え、マジ? それが条件?」


モロック 「ただし、負けたら…お前たちのカードを研究のために使わせてもらうぞ。」


セレナ 「分かったわ。対戦相手は誰でもいいのね? じゃ…」


レオ 「俺は嫌だぞ。」


セレナ 「あなたじゃないわ。ツナマヨ、お願い…」


ツナマヨ 「……やっぱりね…まあ、分かってたけど。」


モロック 「ツナマヨが相手か。まぁ、そう来るだろうとは思ったが。しかし…前のわしと同じだと思うなよ。」


ツナマヨ 「……何?」


モロック 「わしのブックはホームグラウンドでこそ真価を発揮するのだ!」


ゴリガン 「どうも、勝手に話が進んでしまったようですが…まぁ、相手をしてやってくだされ。」


ツナマヨ 「勝手にってお前…自分のこと棚に上げてよくそんなこと言えるな。









44ラウンドで勝利。9845G 対 4480G






モロック 「負けてしまってはしかたない…約束だ…わしの研究所で好きなだけ過ごすが良い。」


ツナマヨ 「よっしゃ。これで雨宿りがで……ん?」


モロック 「……フッ、長い間一人きりで研究所に閉じこもってきたが…たまには他人に親切にしてやるのも良いかもしれんな。」


セレナ 「あっ! 空を見てよ。雨が止んでるわ。」


ゴリガン 「おお、確かに。どうやら、戦いをしている間に雨が止んだようですな。」


セレナ 「雨が止んだのなら、こんなきたないところにいる必要無いわね。さあ、みんな、行きましょう!」


ツナマヨ 「…なんだよ…じゃあボクの勝利は無駄だったってのかよ…まったく…」










モロック 「……………せ、せっかく人が親切に…だから…だから人間は嫌いなのだあっ!」








入手カード

シルバープロウ
ボーパルソード

アイボリーアイドル
レイス
ファイアーシールド
マサムネ

オファリング
グールクロー
サキュバスリング
ストーンヘイル
タワーシールド
ロックバイター


IN(2)
ファイアーシールド
ボーパルソード

OUT(2)
クレイモア
チェインメイル


入手メダル



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