トーチ・ポートについて




トーチ・ポートとは、D&Dの日本語版公式ホームページ上において、「D&Dを初めてプレイする人達にとって便利な町を」というコンセプトにのっとってデザインされた街です。

読者投稿、公式コンベンションなどの各種イベントの結果を反映し、プレイヤー達の行動がそのまま街の歴史を形作っていくという魅力的な企画が実り、ついにはガイドブックが発売されるに至っています。

この、『トーチ・ポート冒険記』では、物語の舞台をトーチ・ポートと、その周辺にしぼってセッションをしています。詳しい設定は発売中のガイドブックと、公式ホームページに任せるとして…ここでは、簡単な街の設定を紹介させていただきます。







トーチ・ポートはこの辺りでは指折りの貿易都市として知られています。実際には東町と西町の2つの町から成っているのですが、2つの町でほぼ1つの町として機能していることと、何よりも呼びやすいため、東西合わせて2つでトーチ・ポートと呼ばれています。多くの人達は、それぞれを「東町」、「西町」と呼んでいます。

貴族や役人達が優雅に暮らす東町と、冒険者や旅人、また、住民税の払えない貧民層などが暮らす西町では、とても大きな貧富の差があります。残念なことにその貧富の差が、住人達の間に高い壁を作っているのです。西町の人間から見れば、東町の人間はお高く留まった嫌味な連中だし、東町の人間から見れば、西町の連中は粗野でがさつで薄汚れた蛮人共に見えます。そういったイメージが今では定着し、東西の役人達は激しい縄張り争いを繰り広げています。

トーチ・ポートには合計で4つの港があり、そのそれぞれが別々の用途で利用されています。また、東西の町には酒場や甘味処、雑貨屋や、様々な店が立ち並ぶストリートや市場など、興味をそそる店がたくさん立ち並んでいます。そうでなくとも、毎日港に様々な品物(新鮮な魚介類や海外の珍しい物品)が運び込まれてくるので、冒険者も退屈などする暇がないでしょう。

トーチ・ポートという名前は、両町の中間の入り江にある塔に由来しています。灰色で窓1つないこの塔は、どんな嵐の日にも屋上で煌々と炎が燃え盛っていることから、「グレイ・トーチ」と呼ばれており、現在も海を行く旅人達の目印…灯台として利用されています。グレイ・トーチに守護された港町だから、この町はトーチ・ポートと呼ばれているのです。

そして今日も、交易を終えた貨物船や、日の出よりも早くに出発した漁船などが、グレイ・トーチの光に導かれてこの町へと戻ってくるのです。



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