GM:では、次の主役はKEN君だ。クジを引いてくれ。 KEN:え〜っと、『一寸法師』でした。 GM:わからない人っている? KENMERU:はい。 GM:まぁ、地方によっても微妙に変わるみたいだから、とりあえず俺の知っている話で。…あるところに、おじいさんとおば    あさんが住んでいました。子供のいないこの夫婦は、神様にお祈りして、子供を授けてくれるように頼んだ。そしたら、    おばあさんの中指が膨らんできて、そこから小さな子供が産まれた。最初は五分しか身長がなかったから、五分次郎と名    付けられた。やがて成人したら一寸ほどになった。働いておじいさんとおばあさんを養うために、小魚の佃煮の行商を創    めた。ある日五分次郎は、美人の3姉妹がいると言われるお屋敷に、夜遅くに向かった。「これでは私は帰れません。ど    うか一晩泊めてください。」と言って一泊させてもらうことになった。夜中に五分次郎は、末の娘の口のまわりに自分の    佃煮をぺたぺたと付けて、朝起きてから「佃煮がありません。きっとこの家の誰かが食べたんでしょう。」と言って、    娘さんをハメたんだ。「商品を勝手に食べられたらお話にならない。代償として、娘を誰か嫁にください。嫌なら泥棒と    して訴える。」と言うんだ。 KEN:……………。 MERU:鬼畜役ですね… 全員大爆笑 GM:上の娘2人は、「こんな小っこい人はイヤ。」と言うが、末の娘は、自分が原因ということもあって断れなかった。嫁入    りの挨拶に行こうと言って2人で外に出たら、この娘は五分次郎を川に放り投げてしまうんだ。これで一件落着だと思っ    て、買ってきた魚を家族で食べていると、中から五分次郎が出てくるんだ。 全員爆笑 MERU:気まず〜(苦笑) GM:これはもうどうにもならんな…ということで、しょうがないから縁結びの神様のところに占ってもらいに行くんだが、途    中で鬼が出てくる。果敢に立ち向かうも、あっさり食べられてしまい、後は娘だけ…ってところで、腹の中で暴れんだ    すんだ。「参った! 降参する! お詫びに打ち出の小槌もやるから!」って言って、鬼は逃げて行く。 HATTER:そういう話だったんだ。 GM:「どうやら身長が伸びるらしい。娘さん、私を叩いてください。」って言うが、娘は「叩いたら潰れないか?」って心配    する。「この前私を殺そうとしたでしょうが。今更構いませんよ。」と言われたので、「それもそうだ。」と思い、ブッ    叩く。そうしたら身長が伸びた。しかも以外に美男子だったため、結婚もした。そういう話。 全員爆笑 MERU:すごくドス黒い話に聞こえたんですが…(苦笑) 古源:お椀の船に乗って鬼退治に行くんじゃないんですか!? GM:ああ、君が知っているのはどんな話なの? 古源:別に佃煮の行商なんてしてませんでしたよ! 全員爆笑 古源:「都に行って一旗上げるぞ!」と言って、針の剣とお椀の船と箸の櫂で京に行ったら、貴族の娘が鬼にさらわれたって話    が流れてて… GM:あ〜、そっちか。 古源:その後丸呑みにされたのも、体内で暴れたのも一緒だけど、途中がずいぶんと違うなぁと!(笑) 全員笑 GM:じゃあそっちにしますか。KEN君は一寸法師役ね。小人の能力を参照してくれ。 KEN:わかりました。

〜一寸法師〜

GM:あるところにおじいさんとおばあさんがいました。希望者いる? 全員沈黙 HATTER:先が楽しそうだもんなぁ(笑) MERU:ってか、もう懲りた。 全員大爆笑 GM:子供のいないおじいさんとおばあさんは、神様にお祈りして子供を授けてくれるようにお祈りしました。そうしたら、お    ばあさんの中指がプックリと膨らんできて、そこからほんの五分程の身長の小さな男の子が産まれました。 一寸法師:はい。 GM:やがて彼は成長し、一寸程の身長になりました。さて、何かする? 一寸法師:威張る。 GM:佃煮は? 一寸法師:やりません。 GM:あ、そう… 全員爆笑 古源:なんなんですか、この会話は!!(笑) GM:ははは(笑) じゃあ、おじいさんとおばあさんは君の身長を見て、「さすがに何かさせるのは無理だろう…」と思い、    のんびりと過ごしなさいと言う。 一寸法師:そんな! せっかく生まれてきたんです。何かできることをさせてください! おばあさん:よしよし、じゃあこの針に糸を通しておくれ。 全員笑 一寸法師:うぅ…確かに通せるがこんなんじゃイヤだ! 俺は京に行く! 一旗上げて帰ってくるから待っていてくれ! おじいさん:おお! よくそこまで思い立った! ではこのお椀の船と箸の櫂と針の剣と…ついでだ、五月人形から取った兜も       おまけに付けてやろう。 MERU:LV1の勇者以下の装備じゃないですか(爆笑) 全員大爆笑 一寸法師:お父さん、お母さん、ご恩は一生忘れません! GM:わかりました。旅立ちですね? 一寸法師:はい! 目指すは京です! GM:「漁業」の判定を。 一寸法師:10です。 GM:じゃあ、途中に滝があるわけでもなく、転覆もせず、無事に京の街に着きます。 一寸法師:どっかに困っている人はいないかなぁ? GM:じゃあ通行人Aをやりたい人。 全員沈黙 GM:…はい。 全員笑 通行人A:おや、これは珍しい! お前はどうしてそんなに小さいんだ? 一寸法師:指から生まれたからさ。俺の名前は一寸法師。困っていることがあったら何でも言ってくれ! 通行人A:う〜ん…俺は貧乏でなぁ…だが、お前を見ていたら1ついい商売を思いついたぞ。 全員爆笑 古源:見せ物小屋か(笑) 通行人A:冗談だ。それはそうと、お姫様が鬼にさらわれたらしい。 一寸法師:なんてことだ! 許せん! 鬼はどこだ!? 通行人A:大江山だ。 全員大爆笑 一寸法師:おのれ〜、許さん! 詳しい話を聞きたいんだが、わかるか? 通行人A:その辺はさらわれた姫の父親が詳しいはずだ。 一寸法師:わかった、ありがとう! 古源:ハイ! ハイ! その役くれ! 全員大爆笑 GM:じゃあ姫の父親は貴族の能力を参照してください。 父親:随分と頑丈な貴族が生まれてしまった… GM:うぉ! 強い! HATTER:貴族の人が募集しているのなら、鬼の討伐隊として参加したいです。 父親:いいだろう。 GM:目的は 討伐隊員:もちろん自分の腕を売り込むため。もしかしたら助けた娘さんと結婚できて、自分も貴族になれるかもしれない。 GM:じゃあ君は武士の能力を参照してくれ。 父親:刀を持て! 槍を持て! 鬼を討つぞぉ!! 討伐隊員:おおー!! 一寸法師:頼もー! 父親:ひょいと摘み上げて、『何だお前は?』 一寸法師:俺は一寸法師だ! 世のため人のため、悪を滅ぼすためにやってきた! 父親:悪を滅ぼす? お前がどうやって? 一寸法師:この剣で、どんなやつでも… 父親:や、無理だろ… 全員笑 父親:お! …待てよ? 一寸法師:頼む! 俺も連れて行ってくれ! 父親:いいだろう、そんなお前でもきっと役に立つ。……偵察とか偵察とか… 全員爆笑 父親:一応連れて行ってやる。我が指揮に従えよ? 一寸法師:ああ、任せてくれ! GM:じゃあ、君達は兵力を整えて大江山へと向かうわけだ。 父親:いくぞぉ!! 皆の者!! わしの娘をなんとしてでも取り返せ!! 一寸法師:&討伐隊員:おおぉぉ!! GM:では、MERU君。選択肢は2つです。ここで… MERU:鬼です。 GM:……………。 全員大爆笑 GM:わかった(笑) じゃあ君は鬼をやってくれ。能力値は、そのまま鬼を参照してください。 MERU:わかりました……うわ、強!! なんだコイツ!! 全員爆笑 GM:ああ、鬼は強いよ。 :人を殴るために生まれてきたようなヤツですね(笑) GM:うん。では、鬼がいます。何をしてますか? :おい、女ぁ! 姫:な、なんでしょうか? :……食べさせろ。 全員大爆笑 討伐隊員:イキナリ食べちゃうの? :いや、料理が並んでるから…「あ〜ん」って… GM:そっちかい!? 父親:なんてダメな鬼なんだ(爆笑) :デレデレしてますよ(笑) 討伐隊員:赤いんですか? :赤くてパンチで虎柄です。 全員爆笑 GM:姫は怖がりながらも、『はい、わかりました…』と言って、君に料理を食べさせる。 :うん、俺はこういうのを待ってたんだよ。わかる? GM:姫は戸惑っているよ。 :この後は膝枕で耳掃除、次は背中を流せ。 父親:GM、このままじゃ話が進まん!! 全員爆笑 GM:わかった、君達に移そう。 父親:よし、偵察してこい。 一寸法師:わかった! 「隠密」で15です。 GM:鬼は「知覚」を。 :えっと…22です。 一寸法師:バレた! :…………。 一寸法師:……………。 :……どうでもいいか。おい、次はそれを食べさせろ。 全員爆笑 姫:は、はい。 一寸法師:じゃあ、その隙に姫の耳元に近寄って… 姫:きゃぁぁぁ!! :おいコラァァ!! わしの嫁になにしとんじゃ、あぁ!? 全員大爆笑 一寸法師:ヒィィ、や、やるのかぁ!? :小っさ〜…なんだお前は? 一寸法師:俺の名は一寸法師。お前を成敗する! :摘み上げて屋敷の外に投げ捨てる。 GM:鬼は「攻撃」、一寸法師は「防御」で対抗してください。 一寸法師:よし! 20です! :「攻撃」、28です。 一寸法師:エエェェー!? :ホラ、もう来んなよ。 全員笑 GM:「運動」で受身を。難易度は10+差分値の8で18です。 一寸法師:20です。『覚えてろよー!』と言って陣地に戻ります。 父親:どうだった? 一寸法師:鬼を悪くするために…『姫はあられもない姿でひどい仕打ちを受けています。命が危ないです!』 父親:皆の者! 突撃じゃー!! 全員爆笑 父親:オラァ!! 出てこーい!! :戸を開けます。ガラガラガラ…『………食い終わるまで待ってろ…』 ガラガラガラ… 父親:ギャー!! 娘がぁ!! 全員爆笑 :いてて、魚の骨が刺さった! すまんが取ってくれ! 姫:わかりました! 父親:突撃して即戦闘! 一寸法師:そこまでだ! :な、なんだお前らは!? 討伐隊員:おのれぇ、覚悟しろ! GM:君達は3人のチームなので、鬼が先手です。 :1番威勢がいいのは? 父親:間違いなく俺だ。 :「攻撃」します。『新婚生活を邪魔するやつは許さ〜ん!』 29です。 父親:「防御」、3点足りないな、26だ。 一寸法師:すごい戦いだ(笑) GM:じゃあ、次はそちらのグループ。 討伐隊員:「攻撃」です! 26! :「防御」! 27ぁ! 討伐隊員:強い!! :効か〜ん!! 父親:突撃だ〜!! 22だ!! :「防御」は25です! 父親:くそぉ!! :ムダ〜!! 父親:くそ! 鬼め、なかなかやるな! 一寸法師:姫を「魅了」します。14です。 GM:姫は「忍耐」で判定。…効きませんでした!! 2ターン目です。 :『よかろう! 耳掃除の前に貴様らを始末してくれるわ!!』 父親に「攻撃」で29です。 父親:それはちょっとマズい!! 「防御」で25だ。 GM:じゃあ4点抜けだ。 父親:ぬぅ!! 強い!! :がっはっはっ!! 人間に負けるかぁ!! 討伐隊員:「攻撃」、21! :「防御」、30! 討伐隊員:30〜!? :なんだそれは〜? 全然効かんぞ!! 父親:太刀をよこせ! 「攻撃」で…ギャー! 19だー! :フン! 25! 父親:なんだと!? :そんなナマクラで討たれるか!! 一寸法師:姫を「魅了」! 13だ! GM:ああ、全然効かない。 一寸法師:くそー!! GM:次、3ターン目。 :武士に「攻撃」、28です。 討伐隊員:「防御」が14です。 GM:じゃあ14点のダメージ。 :フンガー! 討伐隊員:ぐぁぁぁぁ!! 父親:……ヤバいな… 全員爆笑 父親:くそ、俺にやらせろ! 「攻撃」で27だ! :「防御」は24! やべ!! 父親:よし、やっとダメージを与えたぞ! :バカな…人間ごときに…! 討伐隊員:うぉぉぉぉ!! 28だ!! :ぬぁぁぁぁぁ!! 29だ!! 討伐隊員:強すぎだぁ!! 一寸法師:姫を「魅了」だ! 討伐隊員:さっきから何してんだコイツは!? 全員爆笑 一寸法師:うぁぁぁ! 10だ! GM:お話にならないな。 父親:おい鬼、少し待て! アイツが目障りだと思わんか!? :ん? …ああー!! テメェ! ワシの嫁に何しとんじゃぁぁぁ!! 父親:誰がキサマにくれてやると言ったぁぁぁ!! :ゲェェー!! お父様でしたかー!? 全員大爆笑 :数々のご無礼をお許しください!! 父親:その話は後にしろ!! 大事な娘に毒虫が!! :お、お手伝いさせてください!! 全員爆笑 父親:「攻撃」だ! 21! 一寸法師:「防御」で15! GM:じゃあ6点ダメージを食らってください。 一寸法師:何をするんですか、お父さん!? 父親:キサマにだけはそう呼ばれたくないわぁぁぁぁ!! :お父様! ここは私めが!! 父親:お前もやめろー!! 全員爆笑 :一寸法師に攻撃、25です。 一寸法師:「防御」が12です。 GM:じゃあ差分は13点だ。 一寸法師:死んじゃった!! 全員大爆笑 :フッ…ゴミめが。鬼の特殊能力の「丸呑み」を使います。 GM:わかりました。 :さぁ! お父様! 邪魔者は排除しましたよ!? 父親:そういえば少し前…そこの隊員も娘が欲しいと口走っておったな… 討伐隊員:は、はい!! 父親:わしに考えがある。わしは弱いやつや、さっきのチビのような口だけの男は大嫌いじゃ。お前ら2人でやり合って、勝っ    た方に娘をやる。 討伐隊員:が、がんばります! :負けるかァァァァ!! GM:あのさ、鬼ってすごく不細工だよ? そんなやつに娘あげていいの? 父親:構わん。 :どうせこいつを倒した後、「じゃあ最後は俺と決勝戦ね。」とか言って、弱った俺をボコボコにするんじゃ… 全員爆笑 父親:安心しろ。マジメに考えてやる。 GM:1対1だから、サイコロ振って先手を決めて。 :5です。 討伐隊員:1…ギャー!! 一撃で殺されるー!! :ぬっふっふっ…「攻撃」で29です。 討伐隊員:「防御」は13です。……え? いくつ? GM:ダメージ16点。さっきのも入れて合計30点だ。 討伐隊員:死亡しました(笑) :ッシャァァァァァ!! 討伐隊員:うわぁぁぁぁぁ!! 全員爆笑 GM:一瞬で終わった(爆笑) :どうですか!? 父親:うむ! なかなかやるな! 気に入ったぞ!! :光栄であります!! 父親:よし、都へ来い! :どこまでもお供いたします!! GM:あ〜…話がそっちに行くのなら、「人間化」の特殊能力をあげましょうか? :いいんですか!? GM:いいですよ。外見もそれなりってことで。 父親:素晴らしい!! そんな力まであるのか!? :ええ、見苦しい姿をお見せしてしまい、大変申し訳ありませんでした。 父親:何を言うか! 戦場ではあの姿の方がよいだろう! 敵兵は怯え惑うだろうからな! 討伐隊員:邪悪だ… 全員笑 :……お父様…国取りをなさるおつもりで? 父親:無論だ!! 全員爆笑 父親:わしとお前がいれば、簡単に成し遂げられようぞ! :お父様の刃となりましょう!! なんなりとお申し付けください!! GM:そうして君達は都に戻るわけだ。死亡していた人達は気絶だったことにします。1D6ポイントのHPを回復してくれ。 父親:その前に、下剤を買っておく。 全員爆笑 父親:さっき飲んだあいつがまだ生きていたら厄介だ。腹の中で暴れだすかもしれん。少し苦いが、我慢して飲んでおけ。 :お…お父様…私のような者の身を案じてくださるのですね!? 父親:ああ! 息子の身を案じるのは父親として当然のことだ! 一寸法師:チクショー!! GM:気が付くとあなたは、○○○まみれになっていました。 一寸法師:もういやだー!! 実家に帰るー!! GM:結局一寸じゃ何もできませんでしたとさ。 :めでたしめでたし♪ 一寸法師:めでたくなーい!! 全員大爆笑
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