世界設定



『トーキョーN◎VA』の舞台は未来の地球、日本です。…と言っても、今の日本とはまったく違う世界ですが… ポール・シフト(地軸の変動)によって世界の気候は激変し、大地は裂け、海は荒れ狂い、地球に住む生物達は致命的なダメージを負ってしまいます。7日間続いたこの天変地異は「災厄(ハザード)」と呼ばれ、その恐怖は今もなお、人々の心の奥底に刻み込まれています。

社会基盤を失った人類に追い討ちをかけるがごとく、気候の急速な寒冷化が始まります。地球は、およそ1万年ぶりの氷河期に突入します。これにより作物、生物は共に育たなくなり、深刻的な飢餓が人々を襲います。「災厄」で激減した人口は、この問題でさらに数を減らします。

しかし、数十年経った現在、人々は驚異的な復興を遂げます。体の一部を機械のパーツに変える「サイバーウェア」は一般市民でも手が届くようになりました。世界はウェブに覆われ、お金や個人情報はすべてウェブで処理されます。幼児から老人まで、ウェブに繋がるための「サイバーウェア」を体に埋め込んでいるのが当たり前の世界なのです。

そんな、現代と比べてはるかに技術の進化した世界で、日本は今、最強の力を有しています。「災厄」発生直後、日本は全世界に向けて「鎖国」を宣言します。全世界が協力し合わなければいけないこの非常時に、日本は国交の断絶を宣言したのです。当然、各国から非難、反対の意見が挙がります。ですが日本は、『鎖国に干渉するようなら、培養合成食料を販売しない。』と、強気の姿勢。それもそのはず、全世界で実用的な食料の培養に成功していたのは日本だけだったのです。この条件を呑まなければ、その日の食事にも困る有様になってしまう。『大事なのは日本ではなく、日本が造り出す食料だ。食料さえあれば、日本などどうでもいい。』ということで、日本の鎖国は成立してしまいました。

日本が開始した鎖国は、異常とも言えるような厳重さでした。許可無く入国すれば、海外に出張していた日本人でさえ警告無しに射殺され、領海、領空を侵すものは、旅客機や難民船でさえ撃破されました。また、衛星写真を撮っても、日本の領土は真っ黒に塗りつぶされた状態になったり…と、とにかく異常なまでの徹底ぶりでした。

そんな中、海外との唯一の窓口、「出島」として東京湾に建設された都市が、物語の舞台…『トーキョーN◎VA』です。N◎VAは『災厄と歓喜の街』と呼ばれ、世界最大の貿易都市、最先端の技術を有する都市として、空前の繁栄を遂げます。治安ごとに4つのエリアに区分されており、ホワイト、グリーン、イエロー、レッドと色の名前で区別されています。大企業の高層ビルや要人の住宅が多いホワイトエリアでは、刃物をちらつかせただけで即逮捕となりますが、逆にレッドエリアは、殺人など日常茶飯事…滅多なことがない限り、警察は介入しません。道を歩いていて死体を見つけても、ちっともおかしくない無法地帯なのです。

プレイヤー達は、そんなN◎VAに住む人間となって生活をしていきます。映画の主人公のように、己の生き様を貫き、かっこよく戦い抜くのが、このゲーム…『トーキョーN◎VA』なのです。




戻る