シーン 5 カード カブキ(門出 完全なる偶然による現状の進展、良かれ悪しかれ) SP  如月 一馬 遠藤がアスラを雇ったことを知らない如月は、早速アランに連絡をとることにした。 RL:さて、どうする? 如月:とりあえず、自分のデスクに戻りますか。 RL:あ、コネ持ってるんで察しはついてると思うけど、アラン・マクレガーのアドレス(電話番号)などは渡されているよ。 いつでも連絡を取ることはできるから。 如月:どうする、いきなり電話してみようかな? RL:それも1つの手だと思うよ。 如月:じゃあ電話します。お互い、直接的な面識はないんですよね? RL:ああ、そうだね。 如月:わかりました。では、アラン氏に電話します。 RL:画面はONにする? 如月:え? ディスプレイですか? RL:一応、未来の日本だからね。TV電話が普及しているよ。 如月:いや、俺、「リンクス(頭に直接埋め込んだ電話のようなもの)」なんですけど、画面ってどうなるんですか? RL:あ、会社の電話を使うんじゃないんだ? 如月:いや、盗聴されるかもしれないし……って無駄か。アラン側の電話が盗聴されてたらどうしようもないわけだし。 RL:そうだね、どうする? 如月:会社の電話で、画面を表示して電話します。 RL:画面は表示するんだね? 如月:ええ。こんな話、相手の顔が見えなければ印象が悪くなりそうなんで。 RL:わかった。しばらくすると、男が出るよ。 如月:もしもし。 電話の男:はい。 RL:ホームレスか? と、疑いたくなるような、清潔感のない男が画面に映し出される。外見とは裏腹に、結構落ち着いた感 じの豪華な部屋にいる。 如月:……あ、あの、あなたがアラン・マクレガー様……でしょうか? アラン:ああ、そうだが? 如月:私、千早重工の如月と申します。 アラン:千早? ああ、それで? 如月:あなたが今、テラウェア・コーポレーションでデザイン関係のお仕事をなさっているというお話を聞いたのですが…… アラン:あ〜、今……うん、確かに今はそうだな。 如月:それともう1つ。あなたが今の環境に不満を抱いていることも耳にしたのですが…… アラン:不満か……うん、その通りだ。 如月:それは事実なのですね? アラン:ああ、事実だよ。 如月:そうですか。本日は相談事がございまして、それでお電話させていただいたのですが…… アラン:相談〜? …ああ、待て。何となくわかったぞ。 如月:察していただけたのなら幸いです。 アラン:条件付きでならそちらに力を貸してもいいぞ? 如月:本当ですか? アラン:ああ、条件付きだがな。 如月:残念ですが、私に決定権はありません。ですから、上司にその条件を伝え、了解をもらう必要があります。よろしいで しょうか? アラン:ああ、構わんよ。 如月:ご理解、ありがとうございます。それでは、あなたの条件をお話ししていただけますか? 黒井:3食昼寝つき。 全員笑 如月:確かに、それは重要だ! 検討しなくては!(笑) RL:お〜い、アランの条件を話すよ?(笑) 休日についての条件…給料についての条件…まぁ、この2つは大したこと ないんだが、最後に…… アラン:最後に、私のデザインを修正しないこと。 如月:嫌な予感がする(苦笑) 全員笑 アラン:これが最大の条件だ。むしろ、これが呑めないようなら、わしゃどことも組みたくない。 如月:要するに、彼は自分の作品に誇りを持っているから、組んだ企業がその作品を、『大衆向けじゃない。』とかの理由で修 正してしまうのを嫌がっている。というわけですね? RL:うん、そういうことだな。 如月:わかりました。では、その3点を検討したうえで、折り返し連絡させていただきます。 アラン:ああ、わかった。 如月:それでは、失礼致しました。 RL:はい、この後は? 如月:御隠居のところに報告に行きます。 RL:わかった。では、部屋の前だ。 如月:ノックをして、『如月です。』 格さん:御隠居、どうしますか? 遠藤:おお、通してくれ。 格さん:どうぞ。 如月:失礼します。 遠藤:うむ、どうしたんじゃ? 如月:はい、先程アラン氏と連絡を取りまして…そのことで報告に参りました。 遠藤:おお、そうかそうか。それで、どうなんたんじゃ? 如月:要求を全て受け入れるのならば、こちらに協力してくださるそうです。 遠藤:ふむ、条件を出してきおったか。それで? 如月:はい、その条件なのですが……休日のこと、給料のこと、最後に……彼のデザインを修正する事無く使用すること。以上 の3点です。 遠藤:う〜ん、微妙な条件を出してきおったのぉ…… 如月:どうなさいますか? RL:しばらくすると、遠藤がにたぁっと笑う。 如月:また、『ぞくっ!』ってしちゃったり?(笑) RL:う〜ん、古狸って言葉がしっくりくるな。そんな笑い方。 全員笑 遠藤:大丈夫じゃ。その3点なら、向こうの条件は呑めるぞ。 如月:この目だ…… 全員爆笑 如月:本日2回目(笑) 遠藤:ん? 他にも何かあるのかね? 如月:いっ、いえ!! それでは、再びアラン氏に連絡をしてきます。その後詳しいことが決まりましたら、再度結果の報告に 参りますので。 遠藤:うむ、よろしく頼むぞ。 如月:それでは、失礼しました。 遠藤:あ、そうそう、ちょっと待て。 如月:……はい、何でしょうか? 遠藤:念の為に、狙撃手を1人雇った。 全員笑 如月:狙撃手……ですか? 遠藤:うむ。まぁ、テラウェアは「ナンバーズ」のような特殊部隊も抱えておる。他所に行く前に『消す。』……ということも 考えられる。 如月:確かに、実は私もそれを気にしてはいたのですが…… 遠藤:もっとも、本当にヤバいことになったら、スナイパーじゃ役に立たんかもしれんがな。 アスラ:確かに、攻めることしかできないからな。 如月:ですね、アランが死んだら意味無いし(苦笑) でもまぁ、フォローはしますよ。『いえ、それで十分です。人手はあっ    た方がいいですよ。』 遠藤:まぁ、攻めてばかりでは戦には勝てんがな。 如月:…………それで、その方は今どちらに? 遠藤:こちらに向かっておるはずじゃ。もうすぐ着くじゃろう。 RL:ちなみに、ここで登場判定に成功すれば、登場できますが? アスラ:何で判定すればいいんですか? RL:「社会:企業」、「社会:千早」、「コネ:遠藤 竹造」のいずれかで10以上出せば成功だ。 アスラ:ここは出ておきますか。「社会:企業」で判定、7+3で10です。 RL:はい。じゃあ遠藤のセリフの後、アスラが到着した。 アスラ:ノックをします。 格さん:御隠居、例のスナイパーが到着しました。 遠藤:おお、図ったようなタイミングじゃな。 アスラ:出待ちしてましたから(笑) 全員笑 如月:彼がスナイパー…ですか? RL:ちなみに、『如月』ってのは本名? それとも偽名? 如月:ああ、如月 一馬はこいつの本名ですね。 RL:コードネームとか偽名があるなら、使ってもいいけど? 如月:いえ、今回はいいです。思いつかないし(苦笑) RL:わかった、じゃあ話を戻そう。 遠藤:彼はアスラという人物でな。(指でピストルの形を作り)こっちの腕は確かじゃよ。 如月:『そうですか。……如月です。よろしくお願いします。』と言って右手を差し出します。 アスラ:『アスラといいます。こちらこそよろしく。』じゃ、彼の握手に応じましょう。 遠藤:というわけじゃ、彼をサポートしてやってくれ。 アスラ:わかりました。 遠藤:そうそう、最低報酬の2シルバーを渡しておこう。前金だと思って受け取ってくれ。 アスラ:ありがとうございます。 如月:じゃあRL、デスクに戻ります。 RL:わかった、アスラは? アスラ:いやぁ、後に続くしかないでしょうね。 如月:じゃあ、案内する感じでアスラ君の前を歩いて行きます。 RL:ほいほい、デスクに着いたが? 如月:では、電話しましょう。さっきと同じ感じで。 RL:はい。ちょっと呼び出しの時間が長いなぁ…と思ったが、一応アランが電話に出るよ。 如月:向こうの様子は? RL:うん、アランのだらしない格好が目に付く。酒瓶まで持ち出してる。 如月:酔っ払いにこんな大事な話をしていいものだろうか(苦笑) RL:それとは別に、もう1人男がいる。 如月:男? RL:特徴はほとんどない。ミラー・シェード(サングラスやバイザーみたいなもの)をつけている。ありふれた背広を着た、    どこにでもいる「クグツ」って感じ。顔立ちもそれほど特徴的ではないし。 如月:テラウェアの社員か…? アラン:おお、如月さんだったか。(画面越しに如月を指差し)紹介しよう。こちらは千早重工の如月さんだ。 如月:………………。 男:………なるほど、やはりご決心は固いようですね。 アラン:ふん、当たり前だ。 男:………今日のところはここで失礼しますが、ご賢明な判断をなさってくださるとよろしいのですがね。 アラン:うるさいわい。わしゃぁ、わしの生きたいようにいきるんじゃ。さっさと帰ったらどうだ? 辛気臭い顔しおって。 男:………………………。 RL:男は無言のまま背を向けると、そのまま出て行った。 アラン:それで、どうしたんだ? 如月:先ほどのアラン様の条件なのですが、許可が下りました。 アラン:おお、本当か!? 如月:はい、改めてお伺いいたします。あなたのお力を千早に貸してくださいませんでしょうか? アラン:よし、いいぞ。そっちに行こうじゃないか! 如月:ありがとうございます。 アラン:わしゃ、すぐにでもそっちに行きたいんだ。迎えを出してくれんか? 如月:わかりました、あなたは今? アラン:ん? ヨコハマLU$Tの自宅だが? 如月:かしこまりました。今から私がお迎えにあがります。 アラン:ああ、よろしく頼むよ。 如月:それと先ほどの方ですが……やはりテラウェア・コーポレーションの? アラン:ああ、そうだが? 如月:これは、私の上司の推測なのでが…… アラン:何だろうか? 如月:あなたがテラウェアを抜けてこちらに来るということで、テラウェアはかなりの損害を被ることでしょう。さらにこちら には利益が舞い込んでくるため、テラウェアはかなり不利になります。 アラン:ほうほう、それで? 如月:あなたを引き止めることができなかった…ということで、テラウェアがあなたに何らかの危害を加えてくることが予想さ れます。 アラン:何? 如月:人のものになるのなら、壊してしまおう。というわけです。 アラン:おもしろい、望むところだ! 如月:………失礼ですが、何か武道の心得でも? アラン:ん? まったく無いぞ。 如月:もしかしたら酔拳くらいは……と思ったんだが(苦笑) 全員笑 如月:これは私からのお願いなのですが…… アラン:ん、なんだ? 如月:私がお迎えにあがるまでの間、テラウェアの者がやってくるようなことがあったら、今回の契約は決裂したと伝えてもら えませんか? アラン:…如月さんと言ったか……わしがデザインの修正を嫌っていることは話したな? 如月:え? はい。 アラン:その理由は、修正されたデザインは偽りの姿…ありのままの姿ではないからだ。わしゃあ同じ理由で嘘も大嫌いだ。 如月:まいったな……アスラ君、何かいい案を思いつかないか? アスラ:え? 如月:少なくとも、俺はあのおっさんがテラウェアの「クグツ」達の相手をできるとは思えない。 全員爆笑 アスラ:う〜ん、俺以外に人を雇ってみては? 如月:そうか、「カブト」か。 アスラ:俺は敵を殺すことはできても、誰かを守ることはできませんから(笑) 全員爆笑 如月:RL、N◎VAからヨコハマLU$Tまでの移動時間は? RL:う〜ん、安全に運転して3時間。 アスラ:遠っ!! RL:じゃあ2時間。 如月:値切れた(笑) 全員爆笑 如月:じゃあ、アラン氏に話を戻しますね。『あなたの言い分はわかりました。それでは別の提案をいたしましょう。』 アラン:なんだろうか? 如月:私はこれからすぐにヨコハマLU$Tに向かいますが、どんなに急いでも2時間前後かかってしまいます。その間のあな    たの安全が保障できません。ですから、私の方で「カブト」をあなたにお付けいたします。それでよろしいでしょうか? アラン:おお、それなら構わんぞ。なるべく絵になるやつにしてくれよ? 如月:『ど、努力はいたします(汗)』 RL、ここでコネを使って黒井君を登場させたいんですが。 RL:OK、いいよ。 アスラ:ちなみに、黒井さんは今どこに? RL:ヨコハマLU$Tです!!(笑) 全員爆笑 アスラ:彼はヨコハマに住んでいたんですか?(笑) RL:彼はN◎VAに住んでいたが、三河屋に追われてヨコハマにいる(笑) 全員大爆笑 RL:まぁ、ここは編集でカット。(※2)とある理由でヨコハマにいる。 (※2:背景説明) (ごめんなさい。載せちゃいました(汗)) 如月:では、「カブト」にはこちらから依頼しておきますので、その後、詳しいことはお2人で話し合って決めてください。    その「カブト」のアドレスをお教えしますので。この電話の5分後にでも。 アラン:ああ、わかった。 黒井:おい、急いで電話切れ。時間ねぇぞ(笑) 全員笑 如月:それでは、失礼します。また後ほど。 アランを引き抜く計画がテラウェアにバレてしまった。如月は、N◎VAからヨコハマLU$Tまでの2時間の間、黒井にア ランの護衛を頼むことにする。
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